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左の写真は、私が持っているコッフェル(山用の鍋)の数々です。これらは主に、複数人用の料理(共同食)を作るときに使うもので、個人用の食器とは異なります。ちなみに、「コッフェル」とはドイツ語で(主に屋外で使う)調理器具のことですが、最近は英語表記へ統一する動きがあるので、一般的には「クッカー」と呼ばれるようになってきています。

 

最初に購入したのは、右上のオレンジ色のものです。これを購入した時は、山友と2人でテントを担いで、いろんなところに行っていました。山岳会にはまだ入っていなかった頃の話です。この鍋はアルミ製ですが、コーティングがあるおかげで米が焦げずにうまく炊けるので、お米用に、そして大きいので、シチューなどの汁ものを作る時にも重宝していました。

これだけでは足りなくなって、追加で左上のチタンの鍋を買いました。軽く、深さがあるので、これも汁ものを作る時に重宝しました。また混ぜご飯みたいなメニューを作る時にも便利でした。

 

その後、折りたためるという画期的な鍋が発売され(左下)、鍋のパッキングで悩んでいた私は試しに買ってみました。炒め物などするときに良く使いました。

 

最後に買ったのが、皆さんにもお馴染みの「メスティン」(右下)。巷で流行っているので、どんなものだろうとお試しで買ったものですが、購入後にコロナがきて、共同食を作る機会がめっきり減ってしまい、なかなか出番がありません。

 

右上のオレンジの鍋は直径が20㎝くらいあるのですが、今にして思えば、2人でこんな大きなお鍋をよく使っていたな、よく持って行ってたな、と思います。米がうまく炊けるので多用してたのでしょうが、それにしても若干オーバースペック。そういうわけで、最近はほとんど出番がありません。山行スタイルも、山岳会にいるとはいえ、今では2~3人での山行が多いですし、なんといってもコロナがきて、「みんなで鍋をつつく」ことも難しくなったので、この子はもうお蔵入りしそうです。

代わりをしてくれるのはチタンの鍋でしょうか。軽く、食器と一緒にスタッキングできるのが良いところ。ただ、米を炊くことは苦手なので、そのお役目はメスティンに譲ることになるでしょうか。

折り畳みの鍋は、場合によっては便利なのですが、両手鍋というのが欠点。汁物の汁や水を沸かしてどこかに移し替える時が非常にやりづらい。お玉必須で非効率。薄くたためるのは良いのですが、ギューギューパッキングするので、蓋がもうバキバキに割れてしまっています。そういう意味では、今後はキャンプで使われる存在になっていくのかも。

そしてメスティン。まだこの子を使いこなせてはいませんが、2人分くらいの米を炊くときにはもってこいな感じです。あと一人分のパスタを作る時にも作りやすかったです。難点は形が独特なので、他の食器類とはスタッキングできず、全体的に嵩張ってしまうことでしょうか。もうちょっと様子見です。

 そんな鍋類を使い分けながら、そして、感染症対策もしながら作った、最近の共同食のいくつかをご紹介しましょう。

 

 左端は、鯖缶の冷や汁と流水麺の素麺。

 真ん中は、イカ墨のパエリアと鹿肉ソーセージ(既製品)。イカ墨パエリア用の缶詰めが売られているので、それを米に入れて、少し野菜等を追加して炊いたもの。

 右端は、散らし寿司(右)とゴーヤ・乾燥トマト・ツナのマヨネーズ和え。

 

 いつか、山メシの動画でも作ろうかな??